Brexit 英国はEU離脱を選択した

2016年6月24日の朝、今日は間違いなく歴史的な日となるだろう。英国が国民投票によってEUからの離脱を決断した日である。キャメロン首相は国民投票実施を決定した張本人であるが、その結果によってまさか辞任を宣言するに至るとは何とも皮肉な結末だ。私も強いEU残留派であり、この国民投票の結果には脱力感を感じた。投票当日は朝から嵐のような大雨と雷、まるで天がこの国に何かの警告を示唆しているのではないかとさえ思えるほど、重く暗い空の下6月23日は始まった。しかし一転して開票結果の翌朝、まるで英国の新しい門出を祝福するかのような晴天と朝日。通勤の途中、僕の中には不思議とこの国の下した決断を素直に受け入れ、祝福する気持ちが芽生えた。それはリスクを冒して変化を求めるという、勇気ある決断でもあるからだ。離脱に投票した人々も、短絡的な愛国心や移民に対する反感といった単なる感情論で動いたというのが多数派であるかもしれない。そうだとしても、すでに決断したのだから、もうあれこれネガティブに考えてもどうにもならない。であれば、離脱を選んだ英国がどんな舵取りをするのか、どう世界と交渉していくのか、どうやってその存在感を輝かせるのか見てみたいではないか。これからのイギリスは強いリーダーを必要とする。そのリーダー次第で今日の決断は悪夢の始まりともなり、逆に新しい時代の1ページともなる。日本人とはいえ、この国に住む以上、英国を応援したい、それが私の願っていた残留という道ではなかったとしても、ダイナミクスのない世界など面白くない。

これから荒波がやってくる。英国でバンキング業界に並んで主力産業かつ輸出牽引産業である会計税務や法律サービス業界、コンサルティングなどの専門サービスも、場合によっては大陸に主軸を移すのではという議論もある。しかし、何が起きようと生き残るプロフェッショナルとして実力を磨くこと以外に我々は何ができるか。環境の変化に一喜一憂しているようでは真のプロフェッショナルとは言えない。もちろん環境に適応するだけの受け身ではとても持たない。そうではなく、時流を自身の頭で思考、判断し、何が必要とされているのかを的確に捉えて、提供していくことがまず第一で、そしてアドバイザーとしてむやみにクライアントを惑わすのではなく、自身の信念とIntegrityをもとに周囲に迎合しない姿勢を明確にすることである。そういうプロフェッショナルであり続けたい。